第39回つり万懇親チヌ釣り大会

レポート 藤本みどり

9月29日、福岡県は苅田港沖にて「第38回つり万懇親チヌ釣り大会」が総勢54名の参加者で賑やかに開催されました。受け付けは午前5時からスタートし、皆さんには近日発売予定の集魚材プレミアムイエローチヌ2袋と、ツケエに金の沖アミ・Lサイズが配布されました。

新しいイエローマキエ登場

 ここでプレミアムイエローチヌの骨格となる概念をズバリ!
「濁りをしっかりと効かせ、カラームギでチヌにハイアピール」
 黄色の煙幕が上層で漂い、一部は塊でスーッと落ちていく。拡散しながらも、面で囲まれた形で縦への広がりをも見せてくれるという集魚材です。煙幕で警戒心を解きつつ、大胆な一面を持つチヌをカラーのムギで惹きつけるという視覚戦略にもなっているのです。
 当日、池永名人がオキアミを潰し、プレミアムイエローチヌを混ぜてマキエ作りをしていました。感想を聞くと、
「この粉末は水、オキアミとなじみやすく、しっとりとした感じに仕上がる。まとまりが良いので、十分に飛距離も出る遠投仕様です」とのことでした。実際に私も使用してみると、マキエヒシャク離れも良く、鋭く遠投ができて、後の着水点の視認性も抜群でした。

プレミアムイエローチヌと金の沖アミ(Lサイズ)。
プレミアムイエローチヌと金の沖アミ(Lサイズ)。
しっとりとしたでき上がり。
しっとりとしたでき上がり。
光にかざすと黄色が鮮やかに映える。
光にかざすと黄色が鮮やかに映える。
上層〜下層までしっかりアピール。
上層〜下層までしっかりアピール。

実はハイレベルなメンバー

 大会は、午前6時出船となり、釣り喜知の卓丸の渡船に乗って目指すは新波止1番。ここは外向きのテトラ側が本命の釣り場とされていますが、秋時期には内向きも好調となります。
 真っ先に颯爽と竿曲げを披露してくださったのは、内向きの船着け付近に釣り座を構えていた只松さんです。チヌを悠然と取り込む姿に皆さん見惚れていました。
 すぐ近くには池永名人。釣研から秋に発売予定とされているエキスパートグレVを使用しての釣りです。30m沖に狙い付け、先打ち1ダース(12杯)後に仕掛けを投入。チヌの居場所を調査する如く、ガン玉の調整を丹念に行います。
 朝食のパンを食べていると、前アタリ。2口目のもぐもぐで奇麗なラインの走り。絶妙な間合の「もぐもぐ釣法」でした(笑)

気持ち良い竿曲がり
気持ち良い竿曲がり
モグモグ釣法を炸裂させた池永名人。口元のパンがお似合い。
モグモグ釣法を炸裂させた池永名人。口元のパンがお似合い。
釣り好き街道を突っ走っている只松さん。竿曲げも軽快です。
釣り好き街道を突っ走っている只松さん。竿曲げも軽快です。

各人の釣り方を拝見

 そして、切れ波止の中間(南側)の内向きで竿を出していた古閑さんは良型の連発です。釣研/大征黒00の直結部分にG3のガン玉を打ち、左流れに仕掛けを乗せ、底付近からラインを巻き取りながら誘いを掛けていました。この付近は好調。近場でのチヌ探索に毎週繰り出している加来さんが、慣れた手付きでタモ入れをされていました。
 雨が苦手な坂本さん、天気をも晴れに回復させたかと思うと、本命チヌの数釣りも堪能されていました。
 同並びの江藤リーダー、ウキは釣研/プログレスチヌSに、ハリのチモトにG5のガン玉を打ち、25〜30mラインに狙いを定めます。先打ちマキエ10杯、マキエ投入点の右斜め沖に仕掛けを投入。左手前の流れを利用して、仕掛けが寄ってくる中でのアタリは小さくても察知できます。綿密に計算された釣技に感服です。

張り裂けるほどの充実感を竿に乗せて良型を引き寄せる磯崎さん。
張り裂けるほどの充実感を竿に乗せて良型を引き寄せる磯崎さん。

当日の様子

 さらに皆さんの状況を知るべく、南方向へ歩き続け、先端まできました。
 ここでは正喜サブリーダーがすでに数尾のチヌを仕留めていました。ラインを海面よりも上げて、ラインの微妙な変化を見逃さずに、1投目から本命を手中にしての4連続ヒット。
 同位置の福島さん、釣研/マスターピース02を使い、ハリ上50cmにG3のガン玉を付け、引き戻しの誘いを掛けて、渋い中でこちらも連続ヒット。
 今度は北側です。全体的な釣果尾数でいくと、南向きの内側が好調で、こちらは厳しい感じです。その中で、三浦さんが頻繁に魚を掛けています。底を切った状態だとツケエが残るので、底を這わせるイメージで狙うと、面白いくらいに釣れたそうです。竿引きのアタリではなく、もぞもぞとした渋いアタリに苦戦しながらも、熟練の技でかなりの数を釣られていました。また、お土産に最高なアラカブもよく釣れていました。良型を手にした上野さん、嬉しそうです。

プレミアムイエローチヌの効果はいかに!?

 最も北の先端では、クロの活性が高く、27〜30cmクラスのクロも登場です。原田さんが満面の笑みで語ってくれました。加えて、佐野さんは竿1本のタナでチヌも釣り上げていました。
 納竿間近、鮮やかにドラマは起こります。
 田中さん、磯崎さん、お隣同士で仕掛けを幾度となく絡ませるくらいの仲良しぶり、最後も仲良く!? 45cmクラスのチヌをほぼ同時に掛け、喜びのタモ入れです。
 優勝は田中さん、準優勝は古閑さん、3位は三浦さん。入賞おめでとうございます。
 和気藹々とした雰囲気の中で、新発売のプレミアムイエローチヌのサポートありで、釣果にも大変恵まれた大会となりました。あと、忘れてはならないのはプレミアムイエローチヌはチヌに本当によく効くマキエだということです。
 早く発売にならないかな。

強運の持ち主 小濱さん。私とのジャンケンで見事頂点に。
強運の持ち主 小濱さん。私とのジャンケンで見事頂点に。
優勝 田中さん、準優勝 古閑さん、3位 三浦さん。
優勝 田中さん、準優勝 古閑さん、3位 三浦さん。