先打ち「ホワイトグレ」でクロを誘惑!

解説/江藤義紀

中層までしっかりエスコート

プレミアムホワイトグレ

 この集魚材は、マキエを仕掛けより先にポイントに投げ込む先打ち対応のマキエとなっています。投げ込んだマキエは、白く濁りを残し沈んで行きます。残った白い濁りに仕掛けを投げ込み、エサの付いたハリをゆっくりと海中に漂わせて行けば、マキエの帯にゆらゆらと出てきたクロにハリの付いたツケエを食わせることができます。

 さらに、水面直下での濁りに、中層を漂う具材、下の層まで届く具材と、それぞれが違う役目を果たす具材が入っており、1袋で三役をこなしてくれます。

さまざまな釣り方に対応

 クロ釣りにおいて、毎日、毎投、同じ状況は少ないと感じます。活性の高いクロ、横移動のクロ、低活性のクロと、さまざまな状況を演出し、釣り人を悩ませ楽しませてくれます。釣り人も、その状況に応じて仕掛けを扱い、試行錯誤を重ね、1尾でも多く、1㎝でも大きなクロを狙っていると思います。これがクロ釣りの醍醐味でもあります。

 そこで、役に立ってくるのが今回発売されたプレミアムホワイトグレ。
 先ほども伝えた通り、役に立つ三役の具材が入っています。活性の高いクロは先に撒いたマキエに反応し海面まで食い上がってきます。食い上がるタイミングを見つけ、そのタイミングに合わせて仕掛けを投げ込みます。

 横移動のクロは、2〜3ヒロのタナを文字通り横に移動しながらエサを拾って行きます。この横移動は、アタリも出にくくエサを口にしては吐き出しているようです。

 浮力ギリギリのウキに、ウキ止めを付け小さなアタリを拾う釣りや、ウキを沈めて魚がエサを拾うタナで、仕掛けを止めながらツケエを食わせるなどさまざまな釣り方を展開していきます。
 こんなときも、プレミアムホワイトグレは中層まで届きその場でツケエと同調してくれます。

 そして深ダナ。
 マキエを撒いても、足元に魚が見えない状況。
 海の中は静かな雰囲気が漂っています。浅いタナで、ツケエをブラブラさせてもエサには、何の変化もありません。

 また釣り人は考えます。浮力のあるウキに、ガン玉を付け魚がエサを食っているタナを探す釣り。仕掛けを、ウキ共々沈めていきアタリを待つ釣り。
 どの釣り方を見ても、マキエとの同調は絶対条件のクロ釣り。こんな深ダナであっても三役の具材は、しっかりとツケエを包み込み、本命のクロまでツケエをエスコートしてくれます。

全体的にはホワイトベースの集魚材で、触った感じはふんわりとしてまとまりも良い。

実釣で使っての感想

 私が、このホワイトグレを初めて使ったのは大分県南の米水津の沖磯。秋磯です。
 足元にはエサ盗りが多く見えます。足元にマキエを多く投げ込み、本命用のマキエを30mほど沖に数杯投げました。

 まずは、5秒して仕掛けを投げます。ツケエが残った2投目は10秒ほど待ちました。これが、この日の正解でした。35㎝ほどのクロを筆頭に、最後は45㎝を超える尾長までが飛び出してきてくれました。

 次に使ったのは、的山大島の南磯でした。マキエを撒くと海面は一瞬で運動会です。
 手のひらサイズのクロがバシャバシャとマキエに突っ込んできます。

 この日も遠投。ハリスをできるだけ長くとりました。仕掛けを投げ込みます。ハリスが海底に向かって真っ直ぐ伸びるまで待ちます。私の中で40秒ほどでしょうか? その後に、ウキの回りにマキエを撒いていきます。後は、ラインのコントロールで白い濁りの中から仕掛けが外れないようにしながら待っていると、ウキが勢い良く海中に消えていきます。手のひらサイズが多いなかコンスタントに30㎝オーバーがアタってきてくれた日でした。

 先日は、再び米水津にも行きました。足元には、キタマクラとブダイが何尾か見える状況でした。

 15mほどのところにマキエを投げ込みます。カウントを変えながら白い濁りに仕掛けを投げ込みます。仕掛けを回収してもエサは残ります。

 エイジアマスターピース01にG7のガン玉を付けました。先に撒いたマキエから30秒ほど数えて仕掛けを投げ込みます。仕掛けが潜り始めたら追い討ちのマキエも投げ込みました。ウキが海中に潜っていき、見えなくなり3分ほど経過したころに、道糸がスルスルっと伸びていきアタリを教えてくれます。この日は、40㎝オーバーを筆頭に良型を揃えることができた1日となりました。

マキエの沈下の様子がよく分かるので仕掛け投入のタイミングが取りやすい。

マキエの基本レシピ

 オキアミ1角に1袋で使えますが、私は、オキアミ1角にホワイトグレを1袋半ほど混ぜ合わせて使います。

 半日の釣りでは、これを2セット。それ以上の時間の釣りでは、オキアミ1角半にホワイトグレを2袋。これを2セット用意して釣り場に持ち込んでいます。遠投も拡散も凄く、使いやすさはもちろん自分の釣りに合わせてくれるマキエだと思っています。